本日、『わが母の記』完成披露舞台挨拶が丸の内ピカデリー1にて行われ、役所広司、樹木希林、宮﨑あおい、ミムラ、菊池亜希子、原田眞人監督と豪華なキャスト・スタッフが勢揃いいたしました。

また、明日3月20日が春分の日=お彼岸ということに因み、井上靖自身が愛した“塩おはぎ”とともにフォトセッションを行い、春の雰囲気満載かつ作品同様の温かい舞台挨拶となりました。


『わが母の記』完成披露試写会・概要
【日時】3月19日(月)18:45~
【場所】丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9F)
【登壇者】役所広司、樹木希林、宮﨑あおい、ミムラ、菊池亜希子、原田眞人監督

【ご挨拶】
●原田眞人監督:
やっと完成披露まで漕ぎ着けました。今日は、正真正銘、デジタル版としては初めての上映です。この作品は色々な方の協力なくしてはできませんでした。特に、今日も2階席にいらっしゃっていますが、井上靖さんのご家族の皆様には、ご自宅や別荘も撮影で使わせていただきましたので、本当に感謝しています。ありがとうございました。

●役所広司さん:
原田監督の元に集まった、刺激的で可愛い母と、出来の良い可愛い娘たち3人に囲まれて、とても幸せな撮影でした。皆さん、今日は楽しんでください。

●樹木希林さん:
可愛い母をやらせていただきました。
どれだけ憎らしいかご覧になってください(笑)。

●宮﨑あおい:
私は、初号を観た後に、なんて素敵な日本映画を観られたんだろうと幸せな気持ちになりました。今、なかなか観ることが出来ない、素敵な映画が出来上がったと思いますので、皆さんゆったりと楽しんで帰ってください。よろしくお願いいたします。

●ミムラさん:
私もこの作品に参加できて嬉しかったですし、観終わったあと、「こんなに良い作品に参加できて、本当に幸せ者だな」と思いました。また、撮影しながら「家族って何だろう?」というのを改めて考えました。

普段身近にいる分、分かりづらい部分もあると思っていたので、家族について改めて考え直す機会にもなり、自分の中でも記憶に残る作品になりました。皆さん楽しんでいってください。

●菊池亜希子さん:
私事ですが、昨年祖母を亡くしたので、私の人生でも凄く大事に思える作品になり、参加できたことは私にとって本当に大きなことになりました。(撮影では)本当に皆さんに守っていただいたなと思っています。ありがとうございました。

<質疑応答>
●MC:
原作は、今から約50年近く前のお話ですが、現代にも通じる部分が多くあったように思いました。原田監督、原作を、今、映画化したいと思われたのはなぜでしょうか?

●原田眞人監督:
映画化したいと思ったのは10年前でしたが、ただ、時代的な色々な流れもあって、特に松竹の石塚プロデューサー、そして松竹の皆さんのおかげで3年前から軌道に乗りました。

映画では、井上先生のご自宅と別荘を撮影で使わせていただいたのですが、その2つの大事なロケーションを使わずに、ゼロから作っていたとしたら、1億円から2億円は追加の制作費がかかってしまうんですね。最終的には、井上先生の世田谷にあるご自宅が2011年の5月に移築されるということになりまして、それでもう、「この時期しかない」ということで製作を始めました。

最終的には2月にクランクインして、クランクアップが3月10日でした。そして、その翌日、皆さんも御存知の通り東日本大震災が起きました。1日でも撮影に入るのが遅かったら、完成が危ぶまれたと思います。

そして、被災地から送られてくる色々なニュースに我々も涙しながら、家族の絆をもう一度考えさせてもらい、最後の仕上げ、編集を行いました。

タイミング的には、我々は3月10日に撮り終えることが出来たのですが、そういったことも考えると、今ここで映画を作るしかなかったのかなと思いますし、天国にいる井上先生が上手くアレンジしてくれたような気がしています。

●MC:役所さんも、原作を読まれ役作りされたと伺っております。原作から浮かび上がった井上靖という人物をどのようにとらえ、主人公・伊上洪作役を演じられましたか?

●役所広司さん:
今回、役名を伊上洪作という名前にしていただいただいたのですが、井上先生のご親族の皆様からも変更の許可をいただけて、“井上靖”ではなく、“伊上洪作”となって演じられたことは、僕にとって肩の荷が下りた気がしましたね。

そして、この映画に至るまでのバックグラウンドとしては、伊上洪作が主人公の「しろばんば」という作品があるので、クランクインするまでは、「しろばんば」が僕の大事な教科書でしたね。

●MC:
映画の中で、記憶がしっかりしている頃、そして15年の年月を経て、老いて記憶が亡くなっていく母の姿を、違和感なく自然に演じていらっしゃいましたね。
 
●樹木希林さん:
同世代の女優が、おばあさんの役をやりたがらないから、私に回ってくるんですよ(会場笑い)。でも、上映が始まる前だから、こうやって偉そうに舞台に立ってますけど、終わった後の挨拶だったら居た堪れないですよ(笑)。

●MC:
役作りについて何か意識されたことはありましたか?

●樹木希林さん:
“鉄の女サッチャー”に負けないように演じました(会場笑)。

●MC:
宮崎さん。役所さん、樹木さんとのご共演はいかがでしたか?またおばあちゃんとお父さんとを見守る娘を演じられましたが、何か映画から感じられたことはありましたか?

●宮﨑あおいさん:
樹木さんとは初めてご一緒させていただいたのですが、現場で見ていて、日によって“サイズ”が変わるんですよね。

(映画の中で)年齢が若い頃は、シャキッとしているんですが、おばあちゃんの年齢になっていくと、体も小さくなっていって、お顔も変わってくるんです。

ですから、サイズが変わるっていうのは、凄いなって思いました。それを側で見られたのは、本当に良い経験になりました。

役所さんとは12年ぶりくらいにご一緒させてもらいまして、当時は自分も子供だったので分からなかったんですが、改めてご一緒してみると、本当に色気をすごく感じることが多くて、とても色っぽい方なんだなと思いました。それは、もしかしたら、お父さんと琴子との関係性もあって、余計にそう思ったのかもしれないですが(笑)。

私の中では、ちょっと遠い親戚の叔父さんみたいな感覚があったので、今回またご一緒できて嬉しかったです。

●MC:
役所さん、いかがですか?

●役所広司さん:
色気があるって言ってくれるだけで十分ですね。隣で樹木さんが、ずっと「へー?へー?」って言ってましたので、樹木さんには伝わらなかったみたいですね(会場笑)。

●MC:
ミムラさん、伊上家の長女として、快活で、しっかりものの郁子を演じていらっしゃいますが、実際、現場での3姉妹は、どんな感じだったのでしょう?

●ミムラさん:
3人で、本当にずっと楽しく過ごしていたので、撮影の始まりと終わりを、実は覚えていないんですよね(笑)。キャッキャッキャッキャッ話しているその合間にセリフを言っていたら終わっていた印象です。少し意識が足りなかったかなと思うところもあるのですが、でも同性が複数人集まった時にしかないモチベーションのようなものが出るといいなと思っていました。

役としては、今、“しっかり者お姉さん”と紹介してもらいましたが、私の中では“ちゃっかり者”の部分もあるかなと思っていて、姉妹で同じ事を言っても親に怒られない得な人だと思っていました。その辺は、現場で3人で過ごしながら掴んでいった部分もあるので、一緒にいて本当に楽しかったです。

●MC:
菊池さん、映画の中では、病弱で引っ込み思案な二女・紀子役を演じていらっしゃいますが、実際の菊池さんご自身は映画の3姉妹の中では誰と性格が近いと思われますか?

●菊池亜希子さん:
基本的には引っ込み思案でもないし、健康優良児なのですが、やっぱり内面的なものは、人には言わない信念があるところなどが、典子に一番近いんじゃないかなと思っています。

撮影に入る前に、監督に『もう少し髪を長くした方がいいですか?』などと、髪型についても相談をしたんですが、当時でも自分の意思で髪の毛を短くしてた方もいましたし、そこに典子らしさが表れてくるのではないか、という話になり、自分自身とリンクする部分があるなと思いました。

●樹木希林さん;
この話は1965年あたりの話なんですが、この時代にこんな背の高い娘たちはいなんですよ(笑)! 私が160センチあるんですが、見ていただくと分かるんですけど、すごくみんな背が高いでしょ? ですから、身長のサイズは今の時代設定になってるんですよね(笑)。

●原田眞人監督:
樹木さん、大丈夫です。セットを大きく作ってますから(会場笑)!

●MC:役所さん、今回は女性陣に囲まれての撮影だったかと思いますが、いかがでしたか?

●役所広司さん:
やっぱり、ポツンとしてましたね。でも、寂しくはなかったですよ。
僕には希林さんがいたので(笑)。娘たちの部屋は、落ち着かなかったですね(笑)。

●樹木希林さん:
大丈夫ですよ。今は年の差結婚とかもありますからね(笑)。

●MC:
さて、皆さま。明日は国民の祝日で、春分の日です。古来、人々はこの日を春の訪れを祝う日、そして同時に祖先に感謝をする日として、大切にしてきました。春分の日というと「お彼岸」のイメージですね。

そこで、今日は『わが母の記』完成披露試写会の場に、春の訪れを感じさせる日を祝ってお彼岸の定番“おはぎ”をご用意しました。これより “おはぎ”とともに写真撮影を行いたいと思います。皆さんこのおはぎはいかがですか?

●宮﨑あおいさん&菊池亜希子さん
すごいですね(笑)!

●ミムラさん:
思ってた以上に大きいですね。お米を何合使ってるんですかね(笑)?

●樹木希林さん:
もう何の意味があるのか分かりませんね(笑)。ともかく写真撮りましょう(会場笑)。

●MC:
最後に登壇者を代表して、役所広司さんより会場の皆様に一言いただきたいと思います。
役所さん、お願いします。

●役所広司さん:
とにかくゆっくり楽しんでください。
さっき監督もおっしゃっていましたが、クランクアップの次の日が震災でした。ですが、この映画には、日本の本当に美しい状態の風景が映っています。緑も水も美しい日本を楽しんでください。今日はどうもありがとうございました。

完成披露試写会

◆ 『わが母の記』 4月28日(土)公開
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2012-03-19 (月) 22:25 / Top↑
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